2016/12/09
転校していじめられていた時に助けられた思い出<後編>

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愛娘を溺愛するシングルマザー。想像力だけはピカイチ(←妄想癖ともいう!笑)の、元モデルです。読んでくださった方が少しでも笑ってくれるような文章を書けるライターになるべく、現在奮闘中です♬
ショップもやっていますので、ぜひ見てみてください^^
こんにちは、未優です。
こちらは「転校していじめられていた時に現れた私のヒーロー<前編>」の続きです。
先に前編を読んでくださると嬉しいです!
転校した先でも小さないじめにあい、
昼休みをひとりで過ごしていた私に、
イケメンのハマダくん(仮)が話しかけてきたところの続きです。
ピース君との約束
「ひとりで何をしているの?」と言われても、
私が女子に仲間はずれにされてるのは
ハマダくんだってわかってるだろうに・・・
それより、この人と仲良くしたら、
絶対もっと嫌がらせされる。女子に叩かれる。
そう思った私はなかなか返事ができませんでしたが、
あまりにハマダくんがキラキラした瞳で見てくるので(笑)
「・・・校庭を見ていました」とだけ答えました。
ハマダくんは言います。
「いつもね?笑ってないでしょ?俺は~、笑ってたほうがいいと思うよ~」
この人は何を言ってるんだ?笑えとな?仲間外しされてるのに?
っていうか、なんで話しかけてくるの?
ここで、スーパーネガティブの私は思いました。
これは罰ゲームかなんかだ。
ハマダくんは罰ゲームで私に話しかけるように言われたんだ!
今思えば、ハマダくんに失礼ですよね(笑)
でも、こんな人気者が私になんて、と本気で思ったんですよ。
そんな私の心境なんて当然知らないハマダくんは続けます。
「あのさ~?約束しようよ、俺と。笑う約束しよう?」
わ、わらう? や、やくそく??
相変わらず頭のなかは
「???」だった私に、ハマダくんは驚きの提案をしてきました!!
「俺とさ、目があったらさ、ピースサインして?こうやって!」
と、おもむろにピースをしてくるではないですか。
いやいや、なんでやねん。
「出来ないです・・・」とだけ答えた私に、ハマダくんは言います。
「だーめ!絶対なの。俺もピースするから、笑ってピースしてみて?ほら!!」
何がなんだか分かりません。
モテ男ハマダくんは一体何を言っているのだ?
やはり罰ゲームだな?
そう思った私は、この後全力で反省しました。
「あのね。笑ってたら、もっとみんなと仲良くなれるよ。仲良くなりたい人もいるんだよ。」
「でも、いつもこうやってひとりで座ってたら、話しかけられないんだよ?」
・・・ハマダくんは、
いつもひとりでいる私を変えようとしてくれていたんです。
きっと、ひねくれていた私は、
誰も寄せ付けないオーラを出していたんですね。
だから、ハマダくんが指摘してくれたんです。
笑ったほうが良いよって。
目頭が熱くなりましたが、
まさか泣く訳にはいかないので、こわばった顔で答えました。
「・・・笑います、もっと。」
ハマダくんは言いました。
「ピースも忘れたら駄目~!」
もう、やけでした(笑)
勇気を出して、ハマダくんにピースをしてみせると、
すんごい満足そうな顔をして、ハマダくんが笑ってくれました。
「そうそう!それで笑うんだよ~!俺と目があったら絶対だからね!」
それから何度も私に、笑いながらピースをさせ、
気が済んだのかハマダくんは教室から出て行きました。
何だったんだろう・・・
ハマダくんの行動は謎でしたが、
でも確かに、私はこの昼休みに、彼から勇気をもらいました。
この日から私の中でハマダくんは
「ピース君」という呼び名に変わりました。
ピース君のおかげで友達が増えた!
気まぐれで話しかけたのか、
孤独な転校生に哀れみを感じたのか、
ピース君がなんで話しかけてくれたのかは分からないものの、
私は「頑張るぞ!」と気持ちが切り替わっていました。
しかし、なんと翌日から本当に、
私と目が合うとピース君はニコっと笑って
ピースサインをしてくるではないですか!
いやいやいや!
そんなことしたらみんなが不思議に思うやろ!
ってか、女子が睨んでますけど!!
焦りまくる私でしたが、
構わずピースしてくるので、思わず返してしまいました。
その時のピース君の笑顔ったら!!
「それそれ!よく出来ました!でも俺のほうが早かったから俺の勝ちね!」
と、楽しそうに教室へ向かうピース君は、
間違いなく私にとってヒーローでした。
それからは、授業中だろうと、
ピース君が大勢で遊んでいる時だろうと、
私と目があったら必ずピースしてくれて。
それが私も嬉しくて、
どっちが先にピース出来るかを競うようになりました。
周りが「お前らなんなんや~!」とか
「おい!俺もピースに混ぜろ!」とか
賑やかになってきても、ピース君は
「ダメやし~!二人の約束やけ、お前らはすんなや~」とか言ってくれちゃって。
そんな日々を過ごしていると、話したこともなかった男子が、
ピース君と一緒に「おう、おはよう!」と話しかけてくれたり、
ずっと話しかけてくれなかった女子も、
「なんか今までゴメンね。
未優ちゃんと話したら自分がいじめられると思って。
でももう無視するのやめるね。」と戻ってきてくれました。
ピース君のおかげです。
ピース君が、笑うように言ってくれたこと。
私が絶対笑うように、自分にピースしろって言ってくれたこと。
そのおかげで私は、ずっと孤独だった休み時間に、
大勢のクラスメイトと過ごすことが出来るようになりました。
切れてしまった関係・・・それでもありがとう

楽しい月日はあっという間に過ぎて、
私はすっかりクラスに馴染み、
ほんの数人からは相変わらず悪口を言われていたもの、
もう何も怖くありませんでした。
ですが、ピース君との「ピース合戦」は、
あっけない幕切れを迎えてしまいます。
私に話しかけてくれるようになった女子の中に、
当たり前なんですが、ピース君を好きな子が何人かいました。
「なんで未優ちゃんはハマダくんとあんなことしてるん?
ずるいわぁ!私もピースされたい!」
と何度言われたことか(笑)
そして迎えた修学旅行。
私とピース君の仲に嫉妬したある女の子が言いました。
「ねぇ、私、修学旅行でハマダくんに告白する!
それでOK貰ったら、もうピース君と2人で仲良くしないでね?」
え・・・・。
私は何かを言える立場ではなかったし、
もしピース君がこの子と付き合うことになったら、
ピースはやめようと思いました。
でも、告白をするといった女の子が言いました。
「未優ちゃんも告白するなら止めないけど。一緒に告白する?」
そう。私もピース君とは、ただの仲良し以上の関係になりたい
と密かに思っていましたから、彼女の言うことはもっともです。
だけど。
告白して気まずくなりたくなかった。
仲良し以上になれなくても、ずっとピースしあう仲でいられたらいい。
そう思ったので、「私は告白はしない」と言いました。
彼女には「それなら私がOK貰っても文句言わないでね!」と言われました。
仕方ない。
告白から逃げる自分は、彼女には何も言えないと思いました。
ところが、この告白するって言った女の子、
いざ告白するとなったら私に付いてきてと言うではないですか!
目の前で好きな人が誰かの告白にOKするとこなんて見たくない。
でも、付いてきてと言われて断れなかった私は、
見えないところまでなら付いて行く、といって付き添いました。
ピース君を呼び出した友達が告白している間、
私は壁の陰で複雑な気持ちでいました。
友達の告白がうまくいくと良いな、という気持ちと。
ピース君はフリーでいて欲しい、という気持ち。
しかし事態は思わぬ方向へ向かいました。
ピース君にNOと言われた友達が、いきなり言ったんです。
「近くに未優ちゃんもいるんだよ!
ホントは未優ちゃんもハマダくんのこと好きなんだよ!!」と。
慌てて出て行った私を見るピース君の目は、
いつもの笑顔からは程遠いものでした・・・
そして翌日から、いくら目があっても
ピース君はピースサインをすることは無くなったし、
徐々に目も合わなくなっていきました。
そのままクラス替えまで、
ピース君は一度もピースすることはありませんでした・・・
ピース君を独占していたのが悪いのか。
自分の言葉で好きだと言っていたら何か違ったのか。
今考えても分からないし、終わってしまった昔の出来事です。
確かに寂しい終わり方だったけれど、
もしピース君が助けてくれなかったら、
私はずっとクラスで孤立していたままだったかもしれません。
だからピース君には感謝しています。
私は中学3年の途中で、また転校し、
ピース君とはそれっきりですが、
今でも彼に対する感謝の気持ちは消えていません。
孤独と闘ってる人。
環境が許すなら、笑ってみませんか。
ピース君のような人がみんなにも現れたら良いけど。
それが無理でも、もしかしたら
あなたと話がしたいと思っている人もいるかもしれません。
学生でいられる時間って本当にあっという間。
大人になって、あんな素敵な体験ができたのも学生だったからだなぁ~、
みたいな経験を、多くの人ができたら良いな、と思う未優でした。
この記事を書いたライター未優はこんな人!
会社を辞めて自由に生きる方法を教えます!
どうもサイト管理人のゆりです。
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もし興味があれば読んでみてください。
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