2016/12/09

うちに雀がやってきた!パート4~一人立ち編~

 

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そら
ゆとり世代の理系女子大生ライター。座右の銘は「悲しみなんて笑い飛ばせ!」ひよっこなりに、思いを伝えていきたいです。よろしくお願いします!!

こんにちは!そらです!

 

前回では初めてくうが飛んだ話をしました!

 

となると、「飛べるようになるまで」飼う

という当初の約束があるので、

 

必然的に私とくうのお別れが刻一刻と迫っています…

 

くうとお別れするの嫌だなぁ、どうにかして飼い続けたいなぁ、

くうと遊ぶたびに思っていたのでした。

 

一人立ちの準備!

 

飛ぶ技術は、部屋の中を飛んでいるだけで勝手に身につけていくので、

食べ物を食べるスキルを身につけさせようとしました!

 

ミルワームという1~1.5センチくらいの

ミミズのような虫が売っているので、

 

それのとても小さいものを与えると、

おそるおそる背伸びしながら覗き込んで、ゆーっくりと近づいて、

 

やっとちょん、とつついて、

またさがって…みたいなことを繰り返してやっと食べました(笑)

 

ミルワームは脱皮して大きくなるのですが、

大きめのものを出すと、怖がって近づきませんでした(笑)

 

いや、こいつただ地面這ってるだけだよ…

 

なんもしないのに…

 

どんだけビビりなんでしょう、くうは(笑)

 

 

また、部屋にこばえや小さい蛾などが入ってきたときには、

くうが時たま目で追うので、

 

「くう行け!食べろ!」と家族総出で応援。

 

しかし動体視力がしょぼいために飛んでいる虫を見失い、

しかもすぐ諦めるくう(笑)

 

 

「おい!!!」ってみんなで突っ込んだ後、

 

壁に止まった虫のところへくうを連れていくと、

すごく警戒しながら横目で見て、やっと飛んだ!

 

と思えば壁際でホバリングして結局仕留めずに帰ってくる…(笑)

 

こいつだめだ!!!と全員が思っていたことでしょう(笑)

 

まあ、そんなとこが可愛いんですが!

 

いなくなったくう

 

9月後半。

 

そろそろ離してあげないとね…と親が言い出しました。

 

私たちきょうだいは「嫌だ!」「ずっと飼おうよ!」

「やだ!!」と反抗しますが、

 

「決めたことだから」と突っぱねられます。

 

「じゃあ、一回離して、もしくうが帰ってきたら、

うちがいいってことだからずっと飼おうか。」

 

母のその言葉に私たちは少しの希望を抱いて、過ごしていました。

 

昼間、何回かくうを外の世界に飛ばしてみたことがあります。

 

窓からぴゅっと外に出すのですが、

怖いようでUターンして帰ってきます。

 

くうはきっと一人じゃ生きていけない。

 

ちゃんとしたお別れはまだだろう、

三きょうだい全員がそう思っていました。

 

 

10月前半。

 

夜に友達のお母さんがうちを訪ねてきて、

私と母と玄関の外で話をしていたんです。

 

その時弟が、くうを見せてあげようと外に連れてきたんです。

 

昼間出しても飛ばなかったんだから、今飛ぶはずがないだろう、と。

 

そして私の手に乗せて、

「かわいいでしょ~~」と自慢していました。

 

 

そして不意に私が手を動かした瞬間、

くうの足が私の指から離れて、なんと、

ぱあああっと空へ飛んで行ってしまったのです。

 

そこにいた全員が唖然。

 

「くうがいなくなっちゃったーーーー!!」って。

 

 

あの時のことを私は今でも後悔しています。

 

くうは両足の指で、私の人差し指をぎゅぅっと握ってました。

 

暗いから鳥は目が見えない、

家の外といういつもと違う環境、家族ではない人。

 

くうがとっても不安を抱えていたことくらい、

少し考えればわかることでした。

 

足が離れてしまったらパニックになって

飛んで行ってしまうことも考えられることでした。

 

 

なんですぐに部屋に帰してあげなかったんだろう。

 

なんで足が離れないようにもっとそっと手を動かさなかったんだろう。

 

 

いつもなら怖くて一人じゃ歩けないような真っ暗な道を一人で駆けて、

 

くうを探しながら、泣きながら、

私はずっとずっと後悔していました。

 

 

次の日の朝も早く起きてくうを探します。

 

雀を見ると、「あれなんじゃないか」と期待し、

 

さーっと飛び去って行くのを見て

「ちがうか…」と肩を落とすことの繰り返し。

 

登校中も、教室で授業を受けている間も、

体育のマラソンの時も、泣きそうになりながら

私はずっと空を見上げていました。

 

こっちを見ている雀がいる!けど、やっぱりくうじゃない…

 

部活を終えて真っ暗になってから家に帰り着き、私はまた涙目。

 

「ただいま…お母さん、くう帰ってきてないよね…」「うん…」

 

肩を落としながら、雰囲気の重い居間へと足を運びます。

 

 

くう、餌の取り方も寝床の探し方も知らないし、

飛ぶのも下手だし、餓死したり

ほかの強い動物に殺されちゃうよ…私のせいだ…

 スクリーンショット 2015-10-18 2.07.18

ごめんね、くう、ほんとにごめんね…

 

 

すると突然、「ちゅん!」

 

 

…????????

 

「くう!?!?!?!」

 

そういって声のする方へ駆け寄った私の目に飛び込んできたのは、

 

台所で母が千切りにしたキャベツを

シャクシャク、シャクシャク、

と、のほほんとした顔で食べているくうだったのです!!!!!

 

 

「くうだああああ!!!!」

 

首をかしげて、「どうしたのそらちゃん??」

と言わんばかりに私を見つめるくう。

 

もう号泣です(笑)涙ダバー(笑)

 

 

「帰ってきたの!?くうちゃん!!おかえりいいいいいいい」

 

興奮が抑えられず、

くうを捕まえてほおずりしてしまいました(笑)

 

ちなみに家族は、私の反応が見たくて、

帰ってきたことを内緒にしようと示し合わせていたみたいです…怒

 

おかえり、くう!

 

朝、三きょうだいを見送った後に、

父と母は縁側に出て、くうを探していたようです。

 

すると左の方から一羽の雀がさーっと飛んできて、

向かいの家の屋根に止まったそうです。

 

「あれ、くうだったりして」父が言います。

 

「そんなわけないでしょ~~まあダメもとで……、くうちゃん!!」

 

 

母が呼ぶと「ちゅん!」

 

 

「「!?」」

 

もう一度、「くうちゃん!!!」

 

 

「ちゅちゅん!!」

 

次の瞬間、あっけにとられている父母のもとへ

一直線にぴゅーーっとその雀は飛んできて、

 

母の肩にいつものようにちょこん、と止まったそうです。

 

 

「くうが帰ってきたーーーー!!!!!!」

 

二人はもう大騒ぎ。

 

「くうはこの一晩、どんなふうに過ごしたんだろうね。

くうしか知らない大冒険だったろうね。」

 

父はそう言って、泣きながらくうにほおずりする私を優しく見つめたのでした。

 

~くうの一日編~に続く



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Comment

  1. まめ より:

    そらさん
    こんにちは。
    くうちゃんの成長記、楽しみに読ませてもらっています。
    野生の雀を飼うってちょっと大変ね。
    でも、どの動物でもそうだけど一緒に暮らしてしまうと
    情がわいてお別れは難しいですよね。
    スズメさんって人間に育てられても、野生に帰るものなの?
    帰れない様な気がするのですが。
    ずうーっとそばで一緒に暮らすってだめなの?
    どうやって餌の取り方を教えてあげるのかが興味あります。
    次回作も楽しみにしてますねー!!

    • そら より:

      まめさん、いつもコメントありがとうございます!

      大好きなくうの話を楽しみにしてくれる方がいてとても嬉しいです。
      私も例が少ないのであまり知らないのですが、私の知っている限りでは野生に返した人はいないです…。
      やはり餌のとり方や外敵からの身の守り方などは親から教わるものだと思うので、人間が教えるのは難しいと思います。(猿などの人間と似た体の構造を持つ動物は別だと思いますが…)

      特にくうは人に慣れすぎていて、家の中でも地面を走ってばかりで、踏まれそうになっても反応が遅いとか、小さな虫1匹捕まえられないとか、これは野生に返しても生きられないだろう…という感じでした。
      やはり野生の、競争の中で育ったひなとは違うんだろうと思います…。

      結局この騒動で、やっぱりくうがいなくなったら悲しいね、ということになり、また帰ってきてくれたので死ぬまで飼い続けることになりました。
      それがくうにとっても幸せだったろうと信じるようにしています。

      ありがとうございます!
      楽しみにしていてください(^^)

  2. くろちゃん より:

    はじめてくうちゃんの記事を読みました。
    小鳥が大好きです。

    行方不明になってすごーく心配されたでしょうね。くうちゃんが戻ってきてくれて良かったです。
    私は飼い鳥しか飼育経験がありませんが、おっしゃる通り、人に育てられた雀は自然界で生きていくのは難しいと思っています。

    末永く、くうちゃんと仲良く暮らしていけたらいいですね。鳥は愛情にすごく敏感ですから
    ご家族と暮らしていくのが幸せだと思います。

    またくうちゃんの楽しい記事がありましたら、
    アップしていただけると嬉しいです。

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